マーク 竹田こどもクリニック



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アトピー性皮膚炎について
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◇◇皮膚を清潔に◇◇
*入浴は積極的にさせて下さい. 夏は汗をかいたらシャワーをあびる習慣を つけるとよいでしょう. かゆみの強いときは湯温をぬるめにしましょう.

*石鹸は普通の石鹸もしくはベビー石鹸を 用いてください. 薬用石鹸や洗顔石鹸は用いない方が良いです. 石鹸はよく泡立てて,湿疹のひどい所は タオルを用いず,手で洗ってあげてください.

*水気を取るときはこすらずに, タオルで軽く押さえるようにして 水気を取るようにしてください.

*パウダーは使用しないようにしてください. 刺激になったり,長時間つけたままにしておくと かえって吸湿して症状を悪化させることがあります.


◇◇皮膚を掻いたりこすったりしない◇◇
*爪を清潔にし,きれいに丸く きりそろえてあげてましょう.

*掻き始めるとよけいにかゆくなり, またさらに湿疹やカブレがひどくなります.


◇◇塗り薬を上手に◇◇
*当院で処方する軟膏は
@ワセリンや亜鉛華軟こう
A非ステロイド系(アンダーム軟こう・クリーム)
Bステロイド系(ロコイド軟こう・アルメタ軟こう)
 などです.
  その他にオイラックス(かゆみ止め)や オイラックスH(ステロイドが加わったもの)、  ヒルドイドなども処方することがあります。
  リンデロンVG(G:ゲンタシンという抗生剤)は 院長の考えから処方しません。

*普段は非ステロイド系の軟膏を毎日用います. 副作用はほとんどありません.

*湿疹のひどい所にはステロイド系の軟膏を塗ります. 少量を回数多く(1日最低3回)塗り, 良くなるにしたがって回数を減らします.
<<<**こういったことは診断のもとに助言指導するのが 医師の役目と思います. 薬があっても具合の悪いときは必ず来院してください**>>>

*軟膏は軽く塗るだけでよく吸収されますので,強くすりこむ必要はありません.

*ジクジクしてきた場合は、抗生物質による治療が必要なこともあります.


◇◇飲み薬を用いることも◇◇
*重症の湿疹やかゆみのひどい場合は, 予防薬(抗アレルギー剤)を服用してください.
効果はすぐには出ないこともありますので, 根気よく飲んでください.

*かゆみにはかゆみ止めの飲み薬(抗ヒスタミン剤)を 処方します. すぐに効きますが,眠くなることがあります.


◇◇食事で悪化することもあります◇◇
*卵,牛乳,大豆などの食事で皮膚炎が悪化することがあります. 原因となる食品は血液検査で推定ができます.

*該当する食品を制限したり, 抗原の吸収を抑える飲み薬(食前に飲みます)で治療します.

*卵は卵黄(きみ)より卵白(しろみ)の方が抗原性が強いです.

文責:竹田 弘  パンフ2の最初へ