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竹田こどもクリニック

〒233-0012神奈川県横浜市港南区上永谷2-11-1-112

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病気のはなし

\病気についての当院のパンフレットをご紹介いたします/
喘息(気管支喘息)について

「ヒューヒュー・ゼーゼーいうような呼吸を伴った呼吸困難が繰り返し起こるもの」を気管支喘息といいます。

ヒューヒュー・ゼーゼーは空気が出入りする管(気管支)が狭くなってでる音で、喘鳴(ぜんめい)といいます。この音は口を大きく開けて息を吐くときに最もよく聞こえます。聴診器がなくても背中に直接耳をあてると聞こえることも多いですので、ご両親の方も聞いてみてください。

どのようにして喘息になるの?

息で吸い込むものに対して気管支がアレルギー反応を起こすと、喘息を発症します。体質と環境因子がからんでいると考えられています。乳幼児期にアトピー性皮膚炎であった児が多いのですが、アレルギー体質ではないと思っていた児も発症することがあります。

一番の原因はダニ?

原因となる環境因子で一番多いものは、室内のほこり中のダニの糞や死骸の分解物です。その他にも猫などのペット、ゴキブリなどの昆虫、カビなども原因となります。また大人では解熱鎮痛剤でも喘息発作を起こす人がいます。

またアレルギー以外でも次のようなことが原因や誘因となって喘息が起こることがあります。

  • カゼをひいたとき
  • 運動をしたとき(これを運動誘発喘息といいます)
  • 気象・季節の変化(梅雨時と秋に発作が起きやすい)
  • 自律神経の作用(夜に悪化しやすい)
  • ストレス(怒られただけでも発作を起こすことがあります)
  • けむり(花火や線香・タバコのけむりは要注意)

喘息の発症は予防できるの??

アトピー性皮膚炎児の約半数が喘息になると言われています。アトピー性皮膚炎の児や、両親や兄弟が喘息である児の喘息の発症を予防できるでしょうか。発症予防はなかなか困難ですが、考えられることは次の事です。

・妊娠中と出生後のタバコと電子タバコの煙

周囲のもののタバコと電子タバコの煙は、その後の喘鳴や喘息リスクを高めることが分かっており、避けることで小児喘息の予防につながるとされています。

・室内・屋外の大気汚染

排気ガスや粉じんなどへの曝露は喘息発症リスクと関連があり、可能な範囲で減らすのが望ましいとされています。

・乳児期の不必要な抗菌薬

乳児期の広域抗菌薬の乱用を避けることが喘息予防に役立つ可能性があるとする論文もあります。

喘息の治療はコントロールが大切!?

喘息の人の気管支粘膜は、発作ではないときも腫れてただれて(これを炎症といいます)内腔が狭くなっており、ほこりなどに対して過敏な状態になっています。また発作を何度も何度も繰り返していくと粘膜は腫れたまま硬くなり(専門用語ではリモデリングと言います)、治療が効き難くなってしまいます。
つまり治療としては、気管支粘膜の炎症を抑えて発作を起こさせないようにすることが大切です。重症例では発作がなくなっても2~5年は続ける必要があります。

・ロイコトリエン拮抗薬

ロイコトリエン拮抗薬(LTRA)は、喘息の患者さんに基本的治療として使われます。また、鼻閉を伴うアレルギー性鼻炎患者さんにも使用されます。

・ステロイド吸入剤(アルデシン(R)など)

炎症を抑えるには最も効果的な薬です。血液中に吸収されても分解されやすい合成ステロイド剤の吸入薬が開発されてから、よく使用されるようになりました。現在のところアルデシンで1日に8押までは小児でも副作用は出ないとされています。
インスパイアーイースなどの補助具を用います。吸入後は口に付いた薬を飲み込むのを防ぐためにうがいをしてください。

発作が起きてしまった時は??

家庭で使用する発作治療薬には、以下のものがあります。

  • 経口β刺激薬(メプチン(R)・ホクナリン(R)など)
  • 吸入β刺激薬(ベネトリン(R)・メプチンキッドエア(R)など)
  • 貼付β刺激薬(ホクナリン(R)テープ(一般名:ツロブテロールテープ))

・喘息発作で顔色の悪い場合や苦しくて横になれない場合は、夜間であっても医療機関を受診してください。 (夜8時から深夜0時までは桜木町の横浜市夜間急病センターをご利用ください。当院が休診の場合はかながわ救急相談センター横浜市医療情報センターTEL:045-232-7119へお問い合わせください。)

睡眠中に何回か目を覚ますが水分摂取ですぐに眠れる場合や日常生活には全く支障のない軽いゼーゼーだけの場合は、まず安静にし経口あるいは吸入β刺激剤を使用してください。翌朝には医療機関を受診してください。

年長児になると苦しくても頑張ってしまい、一見元気だが実は重い発作ということもありますのでご注意ください。

喘息の検査について?

喘息の検査としては、喘息の程度がわかるピークフロー・フローボリューム曲線・動脈血酸素飽和度(SpO2)や、アレルギー状態の評価としての総IgE・RASTなどがあります。

・ピークフロー

喘息発作の時は、細いストローをくわえた場合のように息を思いっきり吐いた際の最高スピード(これをピークフローといいます)が遅くなります。つまりピークフローは喘息発作の程度を表すと考えてください。朝と晩に家庭でピークフローを測定すると、喘息の治療方針を決めていくのに大変に参考になります。

・フローボリューム曲線

スパイロメトリーという器械に息を思いっきり最後まで吹き込むと、はいた息の量とスピードがフローボリューム曲線というグラフになって出てきます。ピークフローが正常になっていても、息をちょうど半分はいたときのスピード(V・50 ブイドット50)が低下している人は、末端の細い気管支がまだ正常の太さに戻っていないためにまだ治療が必要です。

・パルスオキシメータ(動脈血酸素飽和度SpO2)

発作もひどくなると血液の酸素が少なくなってしまいます。パルスオキシメータは、指にはさむだけで動脈血ヘモグロビンの何%が酸素を運んでいるかがわかります。正常は98~100%です。

・総IgE

総IgEはアレルギー体質の強さと考えていただいてよろしいかと思います。高値である人の方が喘息も重症という訳ではありません。採血をして検査します。正常値は1歳未満で20単位/ml未満、7歳以上で170単位/ml未満と年齢とともに上昇します。

・RAST(ラスト)

ダニ・ネコ抗原・鶏卵など各々のものに対する反応の強さをみます。これも採血検査です。反応の強さを弱い方から0~6段階に分け、ダニ:スコア6、ネコ:スコア3などと表現します。スコア2以上を反応があるものと判断します。
すべてのものに対するRASTの合計が総IgEと考えていただいてよいのですが、総IgEが正常範囲内でもRASTスコアが2以上のものがあったり、検査した項目のRASTスコアが正常でも総IgEが高値であったりすることもあります。

・その他の検査

どの程度の量の気管支収縮薬を吸入させると発作が起きるかをみる気道過敏性試験や、抗原液を皮膚につけて反応をみる皮内テスト・プリックテスト・スクラッチテストなどがあります。
運動誘発喘息が疑われる場合には運動負荷テストをおこない、その前後のフローボリューム曲線を比較します。

喘息の日常生活について?

・発作中の登校・登園について

発作が起きて薬がない場合は、必ず午前中に受診してください。喘息は夜に悪化します。午前中から薬を服用した場合と、夕刻から服用した場合とでは夜の苦しみ方が違います。
軽い発作でそれなりの治療中の場合は、夜間睡眠が十分であれば登校登園はかまわないでしょう。

・体育について

喘息のために体育を長期見学している児童生徒がいると聞きますが、それはおかしい。できるようにコントロールすべきです。

・遠足・修学旅行・運動会について

このような行事の前にはコントロール治療を強めることがあります。事前にご相談ください。

・予防注射について

予防注射は、発作のひどくない時は受けてかまいません。

喘息の環境対策?

大部分の喘息患児にとって家の中のホコリは大敵です。ホコリ1g中に1000~3000匹のダニがいると言われているからです。

・部屋の湿度と換気

ダニは湿気が好きです。湿度50%以下が続くと全滅してしまうとも言われています。天気の良い日の日中は窓を開けて外の乾いた空気を入れてください。その際は湿気やすい押入も開けておくとよいでしょう。

・内装や家具

じゅうたん・カーペットは、家庭で洗えるもの以外はできれば除去してください。除去できなければ3日に1回は1畳当たり30秒以上かけてゆっくり丁寧に掃除機をかけてください。
布製のソファーや椅子も丁寧に掃除機をかけてください。合成皮革や革張りの方がダニがつきにくいと言われています。
ぬいぐるみもなるべく数を増やさないようにしましょう。お気に入りのものは手洗いで、ふつうのものはネットに入れて洗濯機で月1回は洗いましょう。
その他、観葉植物などホコリがたまりやすいものはなるべく室内におかないようにしましょう。

・寝具

家庭で洗濯のできる毛布・フトンカバー・シーツや枕は、なるべく頻回に洗いましょう。枕は丸洗いのできるパイル製がおすすめです。
朝のふとんは、人の汗でかなり湿っています。週に1回、汗の多い時期はなるべく毎日、天日干しもしくはふとん乾燥機をかけてください。
ふとんを乾燥させることは、ダニの繁殖を押さえる効果はありますが、喘息の原因となるダニのフンや死骸を除去する効果はありません。週に1回は、ふとんの片面当たり30秒以上かけてゆっくり丁寧に掃除機をかけてください。寝具専用のノズルを使用すると、やりやすいようです。

・掃除

寝室はできれば毎日、畳・カーペットはせめて3日に1回は掃除機をかけてください。 掃除機は、一般に市販されている普通のものでかまいません。お金をかけるなら、集塵袋を頻回に取り替えることにお金をかけてください。

・カビ対策

カビによる喘息やアトピー性皮膚炎も増えてきています。多湿であれば低温であっても発生するのがカビとは違うところです。冷蔵庫内でもカビは発生します。また窓や押入・浴室などの結露には特に注意してください。

・ペット とくにネコについて

イヌ・ネコ・ハムスターな どのペットも喘息の原因となることがあります。
特にネコは屋内で飼育する場合が多いためか、ネコによる喘息が増加しています。ネコの皮膚に喘息の原因となる物質(ネコ抗原)が多く含まれています。メスねこよりオスねこの方が多く産生します。ネコ抗原は非常に軽く、一度舞い上がると室内では数時間空中に漂い続けます。またネコを手放してから数ヶ月も、その家にはネコ抗原が残るといわれています。ネコのいない家庭では少ないのですが、バスや電車・映画館などの “毛足の長い生地で覆われた座席”には、かなりの量のネコ抗原がついているとされています。

家や実家でネコを飼育している場合の注意点を示します。

  • ネコを増やさない。
  • 外で飼育する。
  • ネコを週1回洗う。
  • オスねこは去勢する。
  • 掃除をより念入りに行う。(ネコがいるとダニも増える)。
ぜんそく日記(前書き)

患者さんと家族のみなさまへ

ぜんそくは慢性の疾患です。
つまり発作の時だけの病気ではなく、発作のない時も気道粘膜に炎症が起きていることが知られています。
大発作を起こしたことのある人だけではなく、大発作は起こしたことがなくても小発作や中発作をときどき起こす程度の人も、発作のない時にもおくすりを必要とすることがあります。

この日記は日々の状態を記入していただき、適切な治療ができているかをチェックするために作成したものです。ぜひ毎日記入して、クリニックにいらっしゃる時には必ず持参してください。

ピークフローの測定結果も併せて記入すれば、医者のカルテよりもずっとすばらしい観察記録ができるはずです。

竹田こどもクリニック
院長 竹田 弘

アトピー性皮膚炎について
◇◇皮膚を清潔に◇◇
入浴は積極的にさせて下さい。夏は汗をかいたらシャワーをあびる習慣を つけるとよいでしょう。かゆみの強いときは湯温をぬるめにしましょう。
石鹸は普通の石鹸もしくはベビー石鹸を 用いてください。 薬用石鹸や洗顔石鹸は用いない方が良いです。 石鹸はよく泡立てて、湿疹のひどい所は タオルを用いず、手で洗ってあげてください。
水気を取るときはこすらずに、 タオルで軽く押さえるようにして 水気を取るようにしてください。
パウダーは使用しないようにしてください。 刺激になったり、長時間つけたままにしておくと かえって吸湿して症状を悪化させることがあります。
◇◇皮膚を掻いたりこすったりしない◇◇
爪を清潔にし、きれいに丸く きりそろえてあげてましょう。
掻き始めるとよけいにかゆくなり、 またさらに湿疹やカブレがひどくなります。
◇◇塗り薬を上手に◇◇
当院で処方する軟膏は以下などです。

①ワセリンや亜鉛華軟こう
②非ステロイド系(アンダーム軟こう・クリーム)
③ステロイド系(ロコイド軟こう・アルメタ軟こう)
その他にオイラックス(かゆみ止め)や オイラックスH(ステロイドが加わったもの)、  ヒルドイドなども処方することがあります。  リンデロンVG(G:ゲンタシンという抗生剤)は 院長の考えから処方しません。

普段は非ステロイド系の軟膏を毎日用います。 副作用はほとんどありません。
湿疹のひどい所にはステロイド系の軟膏を塗ります。 少量を回数多く(1日最低3回)塗り、 良くなるにしたがって回数を減らします。
こういったことは診断のもとに助言指導するのが 医師の役目と思います。 薬があっても具合の悪いときは必ず来院してください。
軟膏は軽く塗るだけでよく吸収されますので、強くすりこむ必要はありません。
ジクジクしてきた場合は、抗生物質による治療が必要なこともあります。
◇◇飲み薬を用いることも◇◇
重症の湿疹やかゆみのひどい場合は、 予防薬(抗アレルギー剤)を服用してください。効果はすぐには出ないこともありますので、 根気よく飲んでください。
かゆみにはかゆみ止めの飲み薬(抗ヒスタミン剤)を 処方します。 すぐに効きますが、眠くなることがあります。
◇◇食事で悪化することもあります◇◇
卵、牛乳、大豆などの食事で皮膚炎が悪化することがあります。 原因となる食品は血液検査で推定ができます。
該当する食品を制限したり、 抗原の吸収を抑える飲み薬(食前に飲みます)で治療します。
卵は卵黄(きみ)より卵白(しろみ)の方が抗原性が強いです。
お薬の飲み方について

当クリニックでは、かぜ薬・抗菌薬/抗ウイルス薬・熱さましを別々にお渡ししています。

当院のかぜ薬の中には熱さましは入っていませんので熱が高くて本人が大変苦しそうな時は熱さましも一緒に飲ませて下さい。
かぜ薬・熱さましは症状を押さえる薬ですから、定められた分量以下であれば症状に合わせて適当に飲んでかまいません。(1日3回のところを1日1回や2回でもかまいません)
抗菌薬/抗ウイルス薬は、必要なときだけ処方します。抗菌薬/抗ウイルス薬は定められた量・回数を守らなければ、効果がありません。飲めないような時には、まず電話でご相談ください。
お薬は原則としては食後に飲むものですが、幼少児は食前にしてください。(嘔吐しやすいため)
あかちゃん こんなときには

熱がでたら

  • 乳児の体温は大人より高めです。37.5℃では熱かな?38.0℃を超えても初めて熱があると思ってよいでしょう。(38℃度を超えても本当の発熱でないこともあります)
  • 熱の高さにばかり気をとられずに、他の症状をよくみてください。 耳をいじくるような動作はありませんか?(中耳炎の心配があります) 泣きわめいていませんか?(嘔吐もなくただ泣きわめいているだけなら 心配のないことがほとんどです)
    まず親が冷静になってください。親があわてると子供は余計に泣きます。 泣くほど元気な子は重症ではないと思って良いでしょう。
  • 咳や鼻水も軽く機嫌も良いようなら薄着にしてすこし様子をみても 良いでしょう。決して毛布でくるんだりしないでください!!
  • 熱が高いと脳がやられる、なんてことをいう人がいますが、40℃ぐらい の熱では脳はやられませんから安心してください。(ただし髄膜炎は論外。 のみ具合、元気の良さ、顔色、呼吸状態など、熱以外のことにも 注意してください。)
  • 熱が高いのであれば濡れタオルで頭や耳の下(動脈の所)を冷やして あげてください。アイスノンなどをタオルでくるんで両わきを冷やす のも効果的です。でも子供が嫌がるときは無理強いしないでください。
  • それでも熱が高く熱のためにつらそうにしていたら熱さましを使って あげてください。3歳以下の子は熱さましの為に熱が下がりすぎること がありますので、まずは少なめに使ってみてください。効かなければ 4~6時間後にまた使ってもよいですが、1日2~3回ぐらいまでに しておきましょう。
  • 当院が使用している熱さまし
    坐薬:アンヒバ坐剤小児用50mg(アセトアミノフェン50mg)
    アンヒバ坐剤小児用100mg(アセトアミノフェン100mg)
    粉薬:カロナール細粒20% 0.5g(アセトアミノフェン100mg)
    カロナール細粒20% 1.0g(アセトアミノフェン200mg)
    錠剤:カロナール錠200(アセトアミノフェン200mg)
    たとえば:体重5~7kgの子には アセトアミノフェン1回50mg(ただしまずは2/3くらいで)
  • 熱さましは、熱によるつらさを軽くする薬です。 病気をなおす薬ではありません。
    「熱さまし」と思わずに「熱のためのつらさ止め」と考えてください。

咳や鼻水があるときは

  • 咳や鼻水があってもきげんがよく食欲もあれば心配いりません。 入浴もかえって効果があるでしょう(長湯はいけません)。
  • ゼイゼイしたり、痰がからんだり、続けて咳がでるようであれば 来院してください。
  • 「きげんがよく食欲もあるけれど、できれば咳や鼻水を少なくしてあげたい」 と言うときは市販のかぜ薬でもよいと思います。 しかし、ほとんどの市販薬は少量ですが熱さましが含まれて いますのでご注意ください。
    (当院のかぜ薬には、熱さましは入っていません。 必要に応じて抗生物質や熱さましを併用してください。 抗生物質はばい菌を殺す薬ですので、必要な時は続けて服まなければいけません。 かぜ薬や熱さましは、症状に応じ服ませるだけでかまいません。)
  • 咳止めとして、ハチミツなどのドロッとした液体が効くことがあります。スプーンひと匙をそのままなめさせても良いですし、少しの微温湯に混ぜて、レモンで味付けしても良いでしょう。イギリスでは、リンゴ風味のグリセリン溶液が生後3ヶ月から6歳未満の咳止めとして市販されています。(イギリスでは、メジコンなどの咳止めは6歳未満の市販薬には使用禁とされています)

ひきつけ(けいれん)が起きたら

とつぜん手足にものすごい力を入れてぴくつかせ、人間とは思えぬ目付きをし、呼びかけにも答えないとなれば、誰でもあわてたくなります。

まず落ち着いて時間を計ってください
  • ひきつけは両手両足ですか? 部分的ですか?
  • 周囲には危険な物はありませんか?
  • 舌を咬むことはありませんので、何もかませる必要はありません
  • もし吐いたら喉に詰まらせないように注意してください
  • 最後にひきつけが落ち着いてきたら体温を測ってください
20人に1人の子供はけいれんをおこします。普通の熱性けいれんであれば、あわてて来院する必要はありません。
また激しく泣き込んで呼吸が止まり起こしたけいれんは、”泣きいりひきつけ”といって問題のないものです。
ただし以下に述べる重いひきつけの場合は急いで受診する必要があります。
《重いひきつけ》
  • けいれんが10分以上たってもおさまる気配がないとき
  • けいれんが繰り返す場合
  • 頭を打ったとか意識障害がある場合
  • けいれんのない時にも吐く場合
6~7か月健診が終わったら

目が離せない時期です‥‥事故防止を

これからハイハイができ、つかまり立ちができ、動き回わり、手で物をつかんで食べることができるようになります。

玄関、ベビーカー、階段から転落する。
たばこの吸いがら(これが最も多い!)、防虫剤・ 殺虫剤(ゴキブリだんごは命取り)、薬、化粧品(特にマニキュア落としは危険)、 洗剤などを誤って飲み込む。
つかまり立ちをして、テーブルの上のコップやお椀をひっくりかえして、 やけどをする。
ストーブ、アイロン、やかんなどにさわって、やけどをする。
こんな事故が、急に増えます。ぜひ防いであげてください。
家庭内の危険物は、手のとどかない高いところに置きましょう。しかし子供はいつの日か台に登って取ることを覚えます。そのような時には、鍵のかかる引き出しや戸棚にしまってください。のどに詰まりそうな硬貨やボタンなども注意!
階段にはサクをつけるとよいですね。
浴室の入り口には、上のほうにカギをつけてください。
カギがない場合は、入浴後のお湯はすぐに抜いてください。
浴室内の溺死が多いのは日本の特徴です。
マイカーには乳児用の安全シートをつけてあげてください。
歩行器はおすすめできません!頭部打撲の事故も多く、子供の発育にも良いものではありません。

離乳食はおかず中心に

つぶつぶも食べられるようになります。
7か月からは2回食、9か月からは3回食(これはあくまでも基準)
最終的には母子手帳に出ている6つの食品群からバランスよくあげることが、離乳の最終目標です。

歯がでてきたら

早い人では乳歯がでてきます(1歳までに出れば遅くはありません)
むし歯は予防が第一です。食後、特に甘いものをあげた後は、白湯を飲ませたり、ガーゼで歯を拭いてあげましょう。

アレルギー検査について

アレルギーの心配な方は、血液検査をお勧めします。
月・火・木・金は午後4時まで、水・土は午前10時までに来院してください。

予防注射を忘れないでネ!

BCG・ポリオは済みましたか? 3種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風)の1期3回を受けましょう。
その次は1歳過ぎたら麻しん風しん混合ワクチンです。麻しんの予防注射は接種後5~14日後に、5人に1人は発熱します。37℃台のことが多いですが、20~30人に1人は高熱をだします。といっても、麻しんにかかると重症になることが多く、今の日本でも麻しんがもとで1年間に数十人がなくなっていますので、予防注射を受けることをお勧めします。
麻疹の予防注射は、卵にアレルギーのある児は前もって申し出てください!  鶏卵加工品を摂取している児は普通に接種できます。 アレルギーの程度が不明の方は前もって診察を受けていただきます。(おたふくかぜの予防注射も卵アレルギーに関しては同じです)
予防注射はその意義をよく理解されてから受けるようにしてください。
1歳児健診が終わったら

新しい事故のタネ

ピーナッツ、ポップコーン、豆、レーズン、チューインガム、棒状のセロリ・ニンジンはこの時期には与えない! 気道につめて窒息する危険があります。おもちは論外!!
やけどや浴槽には引き続き注意してください。
コンセントにさわって感電しないように注意しましょう。
マイカーに乗せる時は、常に子供用の安全シートを使用しましょう。

むし歯を防ごうね

むし歯を治す薬はありません。予防が第一!!

予防注射を忘れないでネ

BCG・ポリオ2回・3種混合1期3回・麻しん・風しんは受けましたか?
麻疹の予防注射が済んだら、風疹・水痘(みずぼうそう)の予防注射をお勧めします。
予防注射はその意義をよく理解されてから受けるようにしてください。

学校感染症について

学校感染症の種類と出席停止期間の基準をお知らせします。
以前は「学校伝染病」と呼ばれていましたが、法律用語の変化に伴い最近は「学校感染症」と呼ばれるようになりました。

学校感染症の種類
第一種 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘瘡、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザ(H5N1)、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律における「新型インフルエンザ等感染症」・「指定感染症」・「新感染症」
第二種 インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)を除く)、百日咳、麻しん、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、風しん、水痘、咽頭結膜熱(プール熱)、結核
第三種 コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、その他の感染病
学校保健安全法施行規則第18条より
 
出席停止の期間の基準
第一種の学校感染症 治癒するまで  
第二種の学校感染症
インフルエンザ 解熱した後、2日を経過するまで
百日咳 特有の咳が消失するまで
麻しん 解熱した後、3日を経過するまで
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
耳下腺の腫脹が消失するまで
風しん 発しんが消失するまで
水痘 すべての発しんが痂皮化するまで
咽頭結膜熱
(プール熱)
主要症状が消退した後、2日を経過するまで
結核 病状により医師において感染のおそれがないと認められるまで
第三種の学校感染症 病状により医師において感染のおそれがないと認められるまで 

ただし、結核を除く第二種の学校感染症については、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではない。

第一種もしくは第二種の感染症患者のある家に居住する者又はこれらの感染症にかかつている疑いがある者については、予防処置の施行の状況その他の事情により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで。

第一種又は第二種の感染症が発生した地域から通学する者については、その発生状況により必要と認めたとき、学校医の意見を聞いて適当と認める期間。

第一種又は第二種の感染症の流行地を旅行した者については、その状況により必要と認めたとき、学校医の意見を聞いて適当と認める期間。

学校保健安全法施行規則第19条などより
出席停止の取り扱いについて(横浜市教育委員会:平成10年10月より)

1.出席停止の判断

医師の診断に基づき校長が行う。出席停止の判断に伴い、校長は、原則として、医師の証明書の提出を求めない。ただし、校長が必要と判断した場合は、保護者に対し、医師の証明書の提出を求めることがある。この場合の医師の証明書(健康手帳への捺印等も含む)は有料となり、保護者が負担する。

2.第3類「その他の伝染病」の取り扱いについて

  • 手足口病:出席停止必要なし(ただし主治医の判断優先)
  • 伝染性紅斑:出席停止必要なし
  • 流行性嘔吐下痢症、ヘルパンギーナ、溶連菌感染症、マイコプラズマ肺炎、伝染性膿痂疹、伝染性軟属腫、疥癬、EBウイルス感染症:いずれも「出席停止」ではなく「病気による欠席」として扱う。

3.その他

  • 保育園・幼稚園は学校医に準ずるが、今後周知徹底を検討する。