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百日咳の流行
ここ2-3年は百日咳の患者さんは当院では一人もおられませんでしたが、
2025年になってから百日咳の患者さんが複数の家族で出ています。
横浜市の統計でも最近は百日咳の報告多くなりました。
百日咳は数年に一回、春から夏に流行しますので、
(横浜市の前回の流行は、2019~2020年でした)
今年あるいは来年が流行年になるのではないかと考えられます。
当院では鼻咽頭ぬぐい液から20分弱でPCR検査で結果がでます。
当院では百日咳には抗原検査キットは使っておりません。
抗原検査キットでは偽陽性・偽陰性ともに多いようです。
(抗原検査キットで陽性にでても、本当に病気である率は57~79%と言われています)
百日咳は、
五種混合未接種の赤ちゃんや心臓や肺・免疫などに異常のある2歳未満児が
罹患すると、とても重症となることがあります。
百日咳含有ワクチン(五種/四種/三種混合)接種は、
罹患を80~85%程度減らすことができますが、
有効期間は短く4~12年程度と推測されています。
院長は、以下の3つを強くおすすめします。
1:生後2ヶ月になったらすぐに五種混合を接種する。
2:妊娠27週-36週の妊婦さんは三種混合を接種する。
3:百日咳含有ワクチン接種から数年経っている妊婦さんの家族は
三種混合を接種する。
2025/01/26記載
横浜からも百日咳流行の臨時情報(横浜市のHPへ飛びます)が
でています。 2025/05/14追加
マクロライド耐性(クラリスやアジスロマイシンが効かない)百日咳が
流行っているとのことです。
当院ではマクロライド耐性百日咳に対する抗菌薬(ST合剤)処方
の準備もしております。
2025/04/21、05/18追加
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RSウイルスを予防するには
RSウイルスは、生まれて2歳までにほとんどの人がかかる
ある意味では‘かぜ’です。
一部の人は重症化して入院が必要になります。
RSが流行すると、小児科病棟がいっぱいになり
他の病気でも入院できなくなることがあります。
昨年7月には当院で入院が必要な方が、
最終的には茅ヶ崎や横須賀の病院に転送された方もおられました。
そのRSウイルスを予防するお薬が出てきています。
ハイリスクの児に対する抗体医薬品は今までも使われていました
(シナジス®:月1回接種)。
最近は、
ハイリスク児はもちろん正常新生児にも使用できる抗体医薬品
(ベイフォータス®:1シーズンに1回のみ接種)や
妊婦さんに接種して生まれてくる赤ちゃんに免疫をつける母子免疫ワクチン
(アブリスボ®)も
出てきました。
ベイフォータス®はシーズン中に1回だけですが約45万円〜180万円
(体重により異なります)もの費用がかかります。
(アメリカでは約6万円~16万円です!?!?)
アブリスボ®は、1回30,000〜38,000円(施設により異なる)で
接種できるようです。(当院では扱っていません)
アメリカでは、
流行期にかかる赤ちゃんにはアブリスボ®かベイフォータス®のどちらかを
接種するように勧告がでています。
2025/01/26記載、02/27追加
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診療体制について
昨年末は突然の休診や診療制限をさせていただき、
大変申し訳ございませんでした。
年始からは、ほぼ通常の診療体制(完全予約制)に
戻っております。
ただし、時々休診させていただいたり、
診療を早く切り上げさせていただいたりすることが
あるかと思います。
皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、
なにとぞよろしくお願いいたします。
院長の体調不良について
院長は、最近ドキドキがひどくなり、
循環器内科の専門医に相談したところ、
心房細動と心房粗動が起きているとのことでした。
先日アブレーション治療を受けたところ、
いままであった不整脈がうそのようになくなりました!!
2024/12/18記載12/20・12/28・2025/01/05・01/26・04/21補筆
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2024年4月から
肺炎球菌ワクチンが15価になりました
2024年10月から
肺炎球菌ワクチンが20価になりました
従来の13価ワクチン(プレベナー13®)から、
2024年4月から15価ワクチン(バクニュバンス®)、
2024年10月には20価ワクチン(プレベナー20®)
となりました。
13価ワクチンを接種した人に途中から
15価ワクチンあるいは20価ワクチンに変更した場合の
安全性と有効性は確認されています。
しかし、15価ワクチンを接種した人に20価ワクチンを
接種した場合の安全性と有効性は確認されていません。
15価ワクチンを接種した人は最後まで15価ワクチンを
接種します。
2024年4月から
2024年4月以降に接種を始める方は
四種混合とヒブが一緒になって
五種混合になりました
今まで四種混合とヒブを別個に接種した人は、
今後も別個に接種していただきます。
2024/04/07記載、05/08追加、09/01、10/05追加
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【当院受診の際のお願い】
当院では完全予約制を続けます。
1: 必ず予約をとって来院ください。・・・・・・・・・
「一般診療」と「かぜ症状のない人の外来」があります。
「かぜ症状のない人の外来」は
「発熱や咳、嘔吐が3日以上ない人、元気な人」
だけを診察する時間帯です。・・・・
2: 当院が初めての方あるいは、・・・・・・・・・
「喘息発作で急に苦しくなった」・
「陥没呼吸があり苦しそう」・・・・・
「急に腕を動かさなくなった」など
急な受診をご希望になる方は、・・
直接来院せずに
まずは受付へお電話
(045-846-1088)ください。
当院は 当院受診がはじめての発熱している方でも
診察させていただいています.
ただし必ず受付へ電話で予約をしてから
来院してください.
予約のない方は直接来院されても
クリニックへの入室をお断りします
3: 待合室内ではマスクの着用をお願いいたします。
咳のでる患者さんや待合室でも大泣きしてしまう子どもさんは、
保護者の方がマスクの上からタオルなどで覆うようにしてください
2023/05/06記載 |
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【当院での検査について】
当院では、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・血液検査(血算、CRP、生化学、血液ガス)
・迅速検査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新型コロナ/インフルエンザ(抗原定性・PCR)・
溶連菌(抗原検査・核酸検査)・
アデノ/RS/hMPV/マイコプラズマ(抗原定性・PCR)・
便ノロ/便ロタ/便アデノ(抗原定性)など・・・
院内で検査しております。・・・・・・・・・・・・・・・・
ウイルス・細菌核酸多項目同時検出機器(スポットファイア)
を日本で最初に導入しました(2023年7月)。・・・・・・・・・・・・・・・
新型コロナ、季節性コロナ、インフルエンザ、パラインフルエンザ、
RS、ヒトメタニューモ、アデノ、マイコプラズマ、百日咳など15項目が
院内で20分以内に精度の高い検査ができるようになりました。
検査時に20秒間ほどサイレンのような大きな音がでます。
来院されている方には、大変申し訳ございませんが、
お許しくださるよう、お願い申し上げます。
さらに、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
溶連菌核酸検出機器(IDNow)
も導入しました(2024年3月)。・・・・・・・・・・・・・・・
溶連菌検査の従来法(抗原定性法)は擬陽性があることが
知られており、気になっていたため、理論上擬陽性のない
機器(アイディーナウ)を導入しました。導入して驚いたことは、
「従来法では陰性でも、核酸検出法では陽性に出る例が実に多い」
事です。
さらに、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全自動遺伝子解析装置(スマートジーン)
も保有しております。
新型コロナ、インフルエンザA B、マイコプラズマを
20-40分で検査できます。
特に、マイコプラズマではマクロライド系抗菌薬耐性の有無を知る
ことができ、治療上非常に役に立ちます。
(他の検査で陽性と判明した方は、保険では検査できません)
培養検査や免疫検査などは外部の検査会社に委託
しています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
拡散防止のために検体採取は、
WHOの基準を満たす「陰圧室」でおこなう事があります。
【当院の換気について】
当院は、各部屋の空気を換気ダクトを通じて
外部へ強制的に排出するシステム
になっております。
第2待合室は陰圧装置を設置して、
WHOの基準を満たす-2.5Pa以下の「陰圧室」としました。
高機能フィルターを通して院外へ強力に排気をします。
伝染性が疑われる人の診察室、検体採取室としても
使用いたします。
大待合室、第2待合室、診察室、処置室に
紫外線空気殺菌装置を設置しております。
今後も、皆さまのお役に立てるクリニックであるように
努力して参ります。
2020/03/01記載( 2021/09/05・12/30・2022/04/24・12/30・2023/05/06・9/9・2024/10/05追記)
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予防接種予診票(pdf)
おたふくなど・三種混合など自費接種用予診票はこちら |
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